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thousand miles from nowhere

高加索鉄道の夜~ウソツキ・コーカサス旅行3  



気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ウソツキの乗っている小さな列車が走りつづけていたのでした。
ほんとうにウソツキは、夜の国際鉄道の、小さな黄色の電燈のならんだ車室に、窓から外を見ながら座っていたのです。
(ミャー沢賢治 「高加索鉄道の夜」より)



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バクーに2泊した後、3日目の夜、隣国ジョージア(グルジア)に向け、国際鉄道で移動します。
もちろん、飛行機の方が早いのですが、「夜汽車」という言葉のもつ旅情に惹かれたのでした。


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「ごらんよ、カムパネルラ。
あれが旅の起点となる銀河ステーションさ」


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バクーからジョージアの首都・トビリシまでは、約12時間。
長旅でお腹も空くでしょう…ということで、ホームでは食べ物も売っています。
僕らは夕食も朝食もスーパーで仕入れてきてしまったのだけど、アイスだけここで買いました。


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どことなく「スター・ウォーズ」風でもある車両内の通路部分。
旧ソ連製らしく武骨ではありますが、清掃も行き届き非常に清潔です。


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2人一室のコンパートメント内部(雑魚寝部屋で我慢しても良かったのですが、我々もいい大人なので…)。
コンセントもあるし、冷房もちゃんと効いたし、快適でした。
ゴトゴトやかましいけど、それが「味」ってものよね!


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油田の焔が、まるで手を振っているかのように瞬く。
さようなら風の街。
縁があればまたいつか。


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東京を発って5日目。
体は疲れているはずなのに、神経が高ぶっているせいか、夜明け前に目が覚めてしまう。


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窓の外に広がるのは荒野…ではあるのですが、イラン方向に走った時(前回の記事)とは違い、草木が生い茂っています。


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そしてこんな場所にも、人々の暮らしがある。


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夜明けから間もないというのに、土手に座って列車を眺める人々がいます。
列車の速度もかなり落ちているとはいえ、まさか飛び乗ろうという魂胆ではないのでしょうが…。
ジャック・ロンドンやドス・パソスの小説に出てくる「ホーボー」と呼ばれる人たちは、こうやって、移動のタイミングを計っていたのかな…なんてことを思ったりもします。
From nohwere to everywhere.


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まだアゼルバイジャン国内ですが、途中停車。


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降車する人たちがいます。
一晩を同じ車両で過ごしながら、この先一生会うこともないであろう人達の背中。
どうかあなたたちに平穏と祝福がありますように。


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兵士が道を歩いているのが見える。
国境が近づいているのを感じます。


先程の途中停車駅以外に、国境を挟んでアゼル側で1回、トビリシ側で1回、停車しました。
(余計なトラブルを避けるために、カメラを仕舞っていたので、写真はないのですが)。
どちらでも兵士が列車内に乗り込んできて、出(入)国審査を行います。
アゼル側では、出国ということで検査もおざなりなのか、小1時間程度の停車でしたが、トビリシ側では、2~3時間停車していたように思います。
その間、乗客はトイレにもいけず、自室に留まることを余儀なくされます。


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やがて列車は動き始める。
窓の外に広がる緑。
アゼルとは植生も全く違う地域に入ったことが、より一層感じられます。


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でっかい教会のような建物が見えてくる(これについては、後日改めて触れることになろうかと思います)。


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グッド・モーニング、トビリシ。
ごきげんはいかが?

category: 写真集 「The Cats Are Alright」

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