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いつか、どこでもない場所で

Predawn "Nectarian Night Tour 2017" at 自由学園明日館講堂  

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中秋の名月を3日ほど過ぎた夜、Predawnのライヴを見に行ってきました。
会場となったのは、かのフランク・ロイド・ライトが設計した建物として有名な、自由学園・明日館20171007002.jpg

...の向かいにある講堂でございます。
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設計者は、ライトの弟子である遠藤新。
すっきりはしていても無機質な冷たさとは無縁の、なかなかに素敵な空間です。
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開演は午後5時30分。
まだまだ宵の口という時間帯ですが、窓の大きい建物なので、ライヴが進むにつれ闇が深まってゆくのが感じられ、それが何よりの演出だった。

この日の美和子さんは、白字に鳥の絵?が細かくプリントされた半袖のカットソー、紫かダークブルーのサルエルパンツというのかスカンツというのかガウチョパンツというのか長めのハーフパンツというのか(長め…とか言っている時点で「ハーフ」ではないような気も…Orz。誰か私にファッション用語を詳しく教えてくれないか)、とにかくそんな感じのボトムスに、赤い靴下とライトブラウンの革靴という格好。
ノクターン風のロマンチックな新曲から夜は始まります。

昨年は、2ndアルバム"Absence"のリリースもあったせいかバンド編成によるツアーでしたが、今年は原点に戻っての弾き語り。
このスタイルの方が、彼女本来の良さを感じられる…というか、ひとりで出て、ギターを弾きながら歌った瞬間にもうすべて完成しているというのが、この人のすごいところだと思います。

客席の可搬式のベンチシートは、建物と同時代に作られたものなのか。
背もたれもほぼ直角で、必ずしも快適とは言い難いのですが、このように背筋を伸ばし、居住まいを正しくして聴くのが、彼女の音楽への正しい接し方のように感じます。
とはいえ、会場によそよそしい空気はなく。
ピアノで弾き始めたシナトラのカバー"In the Wee Small Hours of the Morning"が失敗しちゃっても、それを暖かく受け止める観客たち。
一方の美和子さんも、その後、同曲をギターで弾き語って、ちゃんとオトシマエをつける。
一緒に歌ったり、手拍子したりなんてことはまったくないのだけど、会場はちゃんと一体になっていて、その親密で、でも決して馴れ馴れしくない雰囲気がすごく心地よかった。

ステージ上、照明を反射して輝くギターはまるで月のよう。
そして彼女のうたは、僕らの心の奥底をそっと照らす月光のよう。

3曲披露された新曲はどれも3拍子なのだけれど、前述のとおりノクターン風であったり、子守唄のようであったり、ジョニ・ミッチェル風にドラマチックであったりとバリエーションに富んでいました。
とくにこのドラマチックな曲から、"Tunnel Light"~"Universal Mind"~"Hope & Peace"の流れがすごく良かったな。
Predawnのエモな部分が全面に出てきた感じ。

本編最後の"Autumn Moon"も、ギター一本で奏でられているとは思えぬほど雄大で素晴らしかった。
この曲はイマイチ地味な印象だったのだけど、見方(聴き方?)が変わりました。

ツアーはまだまだ続くとはいえ、やはり東京公演、しかもこんな素敵な会場なのだから、特別に盛大なアンコールがあってもいいんだろうけど、"Lullaby~"という小品で、さりげなく終わったのもPredawnらしくてうれしかった。
さりげないけど、そこにはちゃんと本質があるんですよね。

満ち足りた気分で表に出れば、明日館が月明りに照らされておりました~♪
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セットリスト
1.新曲
2.Keep Silence
3.Over the Rainbow
4.Sky High
5.JPS
6.霞草
7.A Song for Vectors
8.Suddenly
9.Don't Break My Heart
10.Skipping Ticks
11.新曲
12.In the Wee Small Hours of the Morning (ピアノ。失敗)
13.Sigh
14.In the Wee Small Hours of the Morning (ギター)
15.新曲
16.Tunnel Light
17.Universal Mind
18.Hope & Peace
19.Halfway
20.キャンバスシューズ
21.Autumn Moon

アンコール
22.Lullaby from Street Lights


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美和子さんも、プリアンプはL.R.Baggsのパラアコを愛用しているようです。


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category: Predawn

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コメント

Predawnの弾き語りは良いですよね。
彼女のステージ衣装ですが、あまりフェミニンすぎないところが良いなぁと、3度くらいしかライブに行ったことがありませんがそう思いました。

URL | クララ #-
2017/10/26 21:53 | edit

クララさん

> Predawnの弾き語りは良いですよね。
> 彼女のステージ衣装ですが、あまりフェミニンすぎないところが良いなぁと、3度くらいしかライブに行ったことがありませんがそう思いました。

バンド編成も悪くないけど、やっぱソロ・パフォーマンスがいいんですよね、彼女の場合は。
「余計な味付け一切なし。素材の良さで勝負!」みたいな。
刺身か寿司みたいな音楽。
だからこそ、ライヴという最も鮮度のいい状態で体験したくて、何度も足を運んでしまうんだと思います。
(ぶっちゃけ、アルバムも余計な音が入り過ぎているように思います)。

衣装...というか、ほとんどの場合、普段着のままステージに上がっているみたいですけどね。
ところでクララさん、サルエルパンツのようなスカンツのようなガウチョパンツのような長めのハーフパンツのようなボトムスは、一体何というものなのでしょう???
...。

URL | stick boy #-
2017/10/28 17:48 | edit

>だからこそ、ライヴという最も鮮度のいい状態で体験したくて、何度も足を運んでしまうんだと思います。
(ぶっちゃけ、アルバムも余計な音が入り過ぎているように思います)。

それ、わかりますね。
ほかのアーティストやバンドでもそうなんですが、音源だと整頓されているようにも聞こえて、ライブが良いなってときがあります。


「サルエルパンツのようなスカンツのようなガウチョパンツのような長めのハーフパンツのようなボトムス」
…なんて情報の多い。。笑
名も無きボトムスな気がします(笑)

URL | クララ #-
2017/11/29 01:25 | edit

クララさん

> 名も無きボトムスな気がします(笑)
「名も無きボトムス」!
何だか詩的な響きがします!!
クララズの新曲のタイトルにいかがでしょう!?
「悲しき雨音」にも負けないんじゃないかと...。

URL | stick boy #-
2017/12/01 21:32 | edit

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