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第17回文化庁メディア芸術祭受賞作品展@国立新美術館  

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昨年に引き続き、今年もまた「文化庁メディア芸術祭受賞作品展」を観てきました!
例によって、部門や賞の種類にかかわらず個人的に気になった作品を紹介していきたいと思います!!

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ちなみに今年の会場全体の雰囲気はこんな感じ。
仕切りをとっぱらうという、大きな美術展ではあまりないタイプのレイアウトになっています。
おかげで、順路など気にせず、興味の赴くまま作品に鑑賞することができます。



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菅野薫/保持壮太郎/大来優/キリーロバ・ナージャ/米澤香子/関根光才/澤井妙治/真鍋大渡
「Sound Of Honda/Ayrton Senna1989」
鈴鹿サーキットのコースに沿って無数のスピーカーを設置、1989年のF1日本グランプリ予選におけるアイルトン・セナの走行データに合わせて実際のF1マシンから録音したエンジン音を鳴らし、彼の走りをよみがえらせる...というプロジェクト。
会場では、観客も入れて行われたインスタレーションの映像を見ることができます。
林立するスピーカーとLED照明のリレーにより、存在しないマシンが目の前を駆け抜けてゆく...。
エンターテインメント部門の大賞にふさわしい、壮大な作品。



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河野通就/星貴之/筧康明 「lapilus bug」
反対にミニマル・スケールなのは、同じくエンターテインメント部門の審査委員会推薦作品であるこちら。
お皿の上を飛び回る、ハエのような小さな黒い物体(写真中央やや左手。分かりづらいですが、宙を舞っています)がそれでございます...。

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上部の黒い箱から超音波を照射することで、音響浮揚という現象を起こしているのだとか。
LEDライトを当てると、周辺の波長が変わるためか、光を追うように飛びます。
小難しい理論と技術を駆使してハエを飛ばす...この「一生懸命に遊んでる」感にクラクラしますw



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池内啓人 「プラモデルによる空想具現化」
パソコンとその周辺機器を秘密基地のように見立てたジオラマ。
男の子というものは、多かれ少なかれ「メカ」的なものに惹かれるところがあり、それがマチズモ(というかヤンキー文化)と結びつくと、車やバイクという方向に行くわけですが、そちらに行けなかったナードたちのささやかな夢を形にした...といったところでしょうか。

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まぁ、実際は、「メカ」にはとことん弱い文系男子もいる訳ですがw、そんな人間でもこのジオラマの精巧さには心躍るものがあったりします。




最後の手段(有坂亜由夢/おいたまい/コハタレン)「やけのはら『RELAXIN'』」
ラッパー"やけのはら"のミュージック・ビデオ。
恐ろしく手間のかかりそうなコマ撮り!
アニメ部分を除けば、手持ちのパソコンとスマホで作れてしまいそうな気もしますが、実際に形にした根気には脱帽です...。



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和田永 「時折織成ー落下する記録ー」
個人的に、今回一番面白いと思った作品。
オープンリールのカセット・デッキからほどかれたテープが、つる草のような模様を描きながらケースの中に溜まっていきます。
ある程度溜まったところで、リールが逆回転、「美しく青きドナウ」を奏でながらテープが巻き上げられゆく...(デッキは4台あったので他の曲もあるのかもしれません)。
テープの描く模様が毎回違うことで、録音メディアを使用しながらも、音楽の一回性というものに思いを馳せることになります。


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どこかで見た狸一家が、アニメーション部門の優秀賞に...。


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愛読しております雲田はるこさんの「昭和元禄落語心中」が、マンガ部門の優秀賞に選ばれておりました!めでたい!!


最新のテクノロジーを駆使した大がかりなものもあるにはありましたが、エンターテインメント、アート、アニメーション、マンガの各部門とも、デジタル技術は取り入れつつ、アナログな感覚を大切にしているものが多かったように感じました。
そもそもは、人間の感覚がどうにもアナログなものの訳で。
肝心なのは、人の心に訴えかけるかどうか。
「メディア」という言葉を冠しながらも、「芸術」という地点にきちんと踏みとどまる...。
そのアティテュードには、大いに共感を覚えるのです...。

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category: 日用美術館

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コメント

これは面白そう…と思ったのにもう終わってしまい残念です。
来年こそは!

URL | クララ◎ #-
2014/02/19 23:21 | edit

クララ◎さん

コメントありがとうございます!

> これは面白そう…と思ったのにもう終わってしまい残念です。
> 来年こそは!
12日間は短いですよね。
文句なしに面白いので、来年こそは、是非!
えーと、六本木駅に13時でいいですか?(←

URL | stick boy #-
2014/02/20 20:27 | edit

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