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いつか、どこでもない場所で

Predawn/A Golden Wheel  

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...と、まぁそんな訳で、Predawn待望の1stフルアルバムが発売になった。

僕はこれまで6回ほど彼女のライヴを見ており、その度に感動して帰ってきたのだけれど、その感動を自宅で追体験するには、2年前にリリースされたミニアルバム”手の中の鳥”だけでは明らかに不足だったから、今こうしてアルバムを手にし、万感の思いでいる。


ブログ内にYoutubeの画面を出すのは抵抗があるのですが、リリース記念で特別に... 笑

録音作品ということで、一部の曲ではリズム楽器やピアニカ、トランペットなども加えられ(クレジットを見る限り、それらの楽器は、全て彼女自身が手がけているようだ)、楽曲に色を添えているのだけれど、中心で凛と立つのは、ライヴ同様優しく爪弾かれるギターと柔らかな歌声。
それをして「耳に心地よい」「癒される」、あるいは「おしゃれな」なんていうふうに形容するのはたやすいけれど、彼女の音楽の根底には、そんなふうに記号的に消費し尽くすことのできない切実さがあって、それが聴く者の胸にかすかな掻き傷を残す。

リアルなんですよね、なんだか。
PVはファンタジックだし、歌詞だって分かりやすい色恋を唄ったりしている訳ではない。
でも恐らくここには、彼女がこの世界を見た時に結んだ心象が、「こうあるはずだ」、あるいは「こうあるべきだ」というベクトルに引っ張られることなく再現されている。その揺るがなさが重心として機能するから、「虚構」は「主観」として立ち上がってくる。
傍から見たら空想のように感じられたとしても、「私の目にはこう映っている」と言い切った段階で、それはリアルになるのだと思います。
そして彼女の音楽は、そう言い切るだけの強さを持った音楽なのだと思う。

世界はこうしている間にも加速を続けていて、僕らは常に画一的であることを強いられている。
唸りを上げるエレクトリックギター…ターンテーブル2台とマイクロフォン…最新のDAWシステム…これまで僕らはそういったもので武装してきたのだけれど、抗うため本当に必要なのは、ただ個人的であろうとすることなのではないか...この限りなく個人的な音楽を聴いていると、そんなふうに感じたりするのです。

静謐たれ、雄弁であるために。
Keep silence.

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ちなみに一番手前の白いジャケットは、特典でもらったライヴ音源入りCD-R(これが欲しくて、大阪のレコード屋に注文した)。

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裏側はこんな形でテープ留めされています♪ もったいなくて開けられまへん...

category: Predawn

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コメント

わー
ついこの間この方の音楽に出逢って、ついこの間この方のアルバムを購入したばかりなので、stick boyさんのお手元にもあると知ってなんだかとってもうれしいです
アルバムを聴いていたら、predawnさんのライブにも行きたくなって、申し込みをきのうしたところです@ 'ェ' @(あたるといーなー)
わたしは作業をしながら、このアルバムを流しているだけなのですが、なんなんでしょう、彼女のささやいていることがわかるような、彼女とかるーくお話をしているかのような心地よい時間が流れるのです。
彼女のライブを体感されているstick boyさんがうらやましいっ
特典のCD-Rもほんと、うらやましいっ

URL | sheep closet #-
2013/04/06 12:22 | edit

お久しぶりでした~
やっと、パソコンやる時間もできてきまして・・・
また遊びにきますね~^^

このジャケもやはり私の好み・・・♪
こちらのアーテイストさんの前記事で
気になりつつも、体調崩しがちだったり
多忙だったりでネットから遠ざかって
最近は本もCDも注文してない。。。
快気祝いにここはひとつ
購入即決めです!
仕事中に是非とも聴きながら
作業したい♪
やっぱり、ギターの旋律っていいですよね

特典CDーRの封をしている
マステも彼女の選択なのかな?
そのあたりも含めますます惹かれる世界観です

URL | amblue #-
2013/04/06 15:49 | edit

sheep closetさん

おおっ!sheep closetさんも買われたのですね、このアルバム!
sheep closetさんは、なんとなく僕と似たような嗜好をお持ちかなと思うので、Predawnの音楽が琴線に触れたとしても不思議ではないな...という気がしますwww

> 彼女のささやいていることがわかるような、彼女とかるーくお話をしているかのような心地よい時間が流れるのです。
ああ、わかります。わかります!
というか、僕が汗水たらして一生懸命書いた感想文より、sheep closetさんのこの一言の方が、彼女の音楽の素晴らしさを物語っていると思います。

6月のライヴ、僕も申し込みました!
チケット取れるといいですよね、お互いに!
(ワンマンは初めてなので、取れなかったら多分泣きます、僕…)

URL | stick boy #-
2013/04/06 19:30 | edit

amblueさん

わー、amblueさんお久しぶりです!!
体調が良くないっておっしゃっていたから心配していたのですが、回復されたんですね。
良かった!

> 快気祝いにここはひとつ
> 購入即決めです!
おお、お買い上げありがとうございます!って、僕が言うことじゃありませんが。
こんなことなら記事中にamazonのアフィリエイトでも埋め込んでおけば良かった
(そういうの好きじゃないので、やりませんけどね 笑)

> 特典CDーRの封をしている
> マステも彼女の選択なのかな?
うーん、どうなんでしょうね?
こういうものって、レーベルの方でまとめて作ることが多いから、すなわち彼女のコントロールの範囲内だと思うのですが、仮に販売店が独自に作っていたとしても、それはそれで粋な計らいに感じて、うれしくなります。

ちなみに僕は大阪のレコ屋さんに注文して買ったのですが、京都のJから始まる名前のレコ屋さんでも、別内容のCD-Rが特典として付くみたいです。
どうですか、amblueさん、そちらで買われてみては!?
(で、こっそり内容を教えっこしましょう♪)

URL | stick boy #-
2013/04/06 19:34 | edit

stick boyさんの日記読んで、めっちゃよかったので、、買ってしまいましたよ、、(笑)
あぁ買ってしまいましたよ(まだ届いてないけど、、(笑)

>彼女の音楽の根底には、そんなふうに記号的に消費し尽くすことの
>できない切実さがあって、それが聴く者の胸にかすかな掻き傷を残す。

この文章、すごくぴったりします。
ものすごくまっすぐな切実さがあるんだけど、ものすごくポップで、、
いいです〜ものすごくいいです〜(←ってまだ全部聴いていないのですが、、笑)
ありがとうございます♪
ちょっとルンルンです。

URL | ちまちま #-
2013/04/07 20:30 | edit

ちまちまさんへ

わー、お買い上げありがとうございます!
やはりアフィリエイトを埋めこんでおくべきだったか…笑

> この文章、すごくぴったりします。
ありがとうございます。
いつも以上に熱く書き込んでしまい訳が分からなくなっていますが、これを読んで「買ってみようかな」という気になってくださったのであれば、及第点かな... 笑

でも
> ものすごくポップで、、
そうそう、肝心なこのことについて述べるのをすっかり忘れていたのでした…w
書いてくれてありがとうございます。

これ、ホントに素晴らしい作品で、かけている間、とても豊かな時間を過ごせると思います。
全部聴いたら、ぜひ感想を聞かせてください!

URL | stick boy #-
2013/04/08 06:06 | edit

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