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ROCKS TOKYO 2012 @真っ赤に染まってゆく若洲公園 その2  

 前回に引き続き、ROCKS TOKYO 2012のレポート(というか、感想)の2回目です。

andymori
 定刻の15分くらい前、まだ会場も半分くらいしか埋まってないところに、3人でふらふらとステージに出てきて、サウンドチェック。結果的に本編ではやらなかった曲(“グロリアス軽トラ”をフルコーラスと“ユートピア”を1コーラス)を演奏してくれたのは、ちょっとしたボーナス。結構しっかり演奏してから「またあとで!」と言って彼らは一端ステージから引っ込んだんだけど、その後開演までの間、会場に小沢健二の”天使たちのシーン”が流れて。
 
 傾き始めた太陽に照らされた海辺の公園。開演を待つ誰もいないステージ。この曲を初めて聴いた時から、すごく遠くまで来てしまったけれど、自分がまだこうして音楽を好きでいられることは、とても幸運なことだなぁ…とふと思う。神様はいるな、きっと。少なくともミューズはいる...。
 なんだか変なところでセンチメンタルになってしまったけれど、これまでの人生の中の13分半を、この曲を聴くために費やしたことがある人なら、その時の僕の気持ちを少しは分かってくれるんじゃないかと思う。このセレクトがメンバーによるものなのか、スタッフによるものなのか分からないけれど、選んだ人に投げKISSをあげるよ。
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”天使たちのシーン”を聴きながらandymoriの登場を待つ、神様がそばにいるような時間...(それは別の曲だけど)。 

 で、andyだ。オープニングで、静かな曲("16")をやった後は、ひたすらアッパーな(あっても、せいぜいミディアムテンポ)曲を続けてゆくストロングスタイル。いい状態のバンドにしか出せない自信に満ちた力強い音...。3rdアルバム以降の彼らは、普遍的でわかりやすい言葉を選ぶことで、その声を、より遠くへ届けようとしていると思うのだけど、今日のこのライヴの力強い音からも、そういう「もっと遠くへ、もっと多くの人へ届けたい」という意志のようなものを感じました。同時に、「真っ当に鳴らしていれば、ちゃんと届くだろう」という自信と余裕みたいなものも感じられて。強度を得るために、何かを犠牲にしたりはしてないんですよね、決して。ああ、見に来て良かった…と心の底から思った。
 それにしても、午後6時の真っ赤に染まってゆく若洲公園で、"1984"を聴く贅沢よ...。同じような感想抱いた人は沢山いると思うけど、でも本当にそう思ったので書いておきます。陳腐な感想で申し訳ない。
 ラスト“愛してやまない音楽を”の前の一言「それじゃ、PRIMAL SCREAMで会いましょう!」に「YEAH!」と叫んだのが僕の周りでは僕だけで、恥ずかしかった…。

PRIMAL SCREAM
 andyが終わってから、急いで、メイン会場のWINDステージへ(ステージの後ろに風力発電用の風車が立っているので、そういう名前らしい)。既に始まって何曲か終わったところだったのだけど(先に来ていた友人の話では、定刻より早めに始まったとのこと)、余裕で前の方まで行ける。早い話が、観客がぎっしり…という訳ではなかったということです。やっぱり(笑)。
 でもこのバンドは、このくらい隙間がある状態で観る方がいいのかもしれないと思った。そもそもPRIMAL SCREAMは、90年代にロックとダンス・ミュージックの融合を図ったバンド(古くさい書き方だなぁ...とは思うけど、まぁ、実際に起きたのも遥か昔のことなので...笑)。つまりは、彼らの音楽は、徹頭徹尾踊るための音楽な訳で。適度にスペースがあったので、横にいる人とぶつからずにがんがん踊れて…というと、それだけスカスカだと盛り上がってなかったんじゃない?…と思うかもしれないけど、そんなことないんですよ。後ろの方がどうなっていたのかはわからないけど、僕がいた周辺では、僕も含め、みんな阿呆みたいに踊り狂ってました。モッシュではなく、あくまでもダンス!
 とくに近くにいた若い女の子4人組がすごくてさ。アッパーな曲では輪になって踊る(もう完全にステージ見てない)。スローな曲は肩組んで揺れる(おじさんたちが、同窓会で校歌を歌うような感じ?)。彼女たちが、本当にPRIMALのファンなのかどうかは分からないけど、「とにかく音楽が好き!」ってのはビシビシ伝わってきて。その時僕は、「It’s only rock’n’roll but it feels like love」って思ったわけです。 
 ROCKS TOKYOにふさわしく、1994年のヒット曲"ROCKS"で終了。クラブでかかるレコードとかじゃなく、PRIMALの生演奏でこれだけ踊れるのって、考えてみたらすごい贅沢だよね。

神聖かまってちゃん
 PRIMALが終わってからのんびりと移動して、ラスト3曲くらいを見る。正直このバンドについては、どう評価していいのかわからないので、とくに書くこと(書けること)はありません。「鈍いオトナ!」と言われてしまうと、返す言葉もない。
 ただ「の子」という人が、徹底的にオーディエンスの側に立っている人なんだなぁ…というのは感じました。これが、理解のきっかけになりそうな予感はしてる。


次回は最終回。フェス全体についての総評を!(エラそう)
今日のキーワードは「さ」です!
(すみませんね、ホント)
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先週は夕陽を見ながらアイスクリーム。今週は若洲公園でプライマル・スクリーム...

category: 音楽

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ROCKS TOKYO 2012 @若洲公園 その1  

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 ということで、5月27日(日)に若洲公園で開催されたROCKS TOKYOの感想です。書き始めたら長くなってしまったので、何回かに分けて載せることにします。
 こういうのは1回でさらりと終わらせるのがクールだと思うんだけど、自分にとっての備忘録的な意味もありますので(その割に記憶違いも多々あると思いますが)、音楽に興味のない方も、お付き合いいただけると幸いです^^
 最終回までご覧いただいた方には、ささやかなプレゼントを進呈...???
 初日のキーワードは、「せ」!
 (いや、こういうことがやりたい訳ではないのだが....)


plenty
 例によってあちこちふらふらして、写真撮ったりしていたらオープニングに間に合わず、5分くらい遅れて観たplenty。
 CDではピンとこなかった…というか、直球すぎて聴いていて気恥ずかしくなってしまったので、このブログでは触れなかったのですが、ライヴを見ても、最初はどうなっているんだかよくわからず。人は結構入っているんだけど、あまり盛り上がっているようにも見えない。それでも、ある曲(すみません、曲名わかりません)のサビで、かなり後ろにいた人たちまで、腕をつきあげる場面があって。そうか、みんな噛みしめて聴いていたんだなぁと思いました。こういう直球な歌って、ある年代の人たちにとっては、切実で必要なんだよね。僕はもう通り過ぎてしまったから、(たぶん)大丈夫だけど。きみたちの時代に、plentyがいて良かったね!
 (とか言ってますけど、帰ってきて改めてアルバム聴いたら結構良くて、ハマってます…^^)

サンボマスター
 たぶんBAYSIDEステージ(3つあるステージの中で、2番目の規模)では一番人が入って、盛り上がったんじゃないかと思う。Vo.の山口が、とにかくオーディエンスを煽る煽る。客もそれにちゃんと応えてついてゆく。こういうバンドって、暑苦しくて敬遠されてるのかなぁ…と思っていたんだけど、そうじゃなくて安心した。
 3曲目くらい?の“世界はそれを愛と呼ぶんだぜ”で、皆で「愛と平和!」と叫んだ瞬間にうるうるっとする。その直後、まだ彼らが次の曲をやっている最中に、別のステージで始まるtelephonesの場所取りのために?移動を始める人がいたりして、「えっ、今の一体感はなんだったの?」と思ったけど(苦笑)。まぁ、フェスだしね。でも、その瞬間、会場が一体となったのはホント。その場に立ち会えて良かった!

スガシカオ
 PRIMAL SCREAMと並び、明らかに今回のラインナップの中では、異色の存在。客の入りも悪くて、会場の4割くらいしか埋まらない。僕も、後ろの方の木陰で休憩しながら見ようと思ってたんだけど、出てくるなり叫んだ「今日は一人だから、地味にやるぜ!」という、開き直りとも自嘲ともつかない一言に俄然応援する気になって、前の方まで走って行きました(笑)。完全に一人のパフォーマンスだったんだけど、サンプラー(録音した音をその場で繰り返し再生できる。その上に、さらに自分の演奏を重ねていくことで、一人多重演奏ができる)の使い方を面白おかしく説明したりして観客を盛り上げるあたり、歴戦のエンターテイナーだなぁと感心した。今は、事務所もレコード会社も離れて、マネジメントも一人でやっているらしいけど、がんばってほしい。
 ※後で本人のブログで読んだのですが、スタンバイ中に風にあおられてギターがスタンドごと転倒!ネックが折れてしまったらしいです!サウンドチェックしていたギブソン、何で使わないんだろう...と思っていたら、まさかそんなことになっていたとは...。もう、ホントに心の底からがんばってほしい!


次回は目玉のandymori~PRIMAL SCREAMについてです!

category: 音楽

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It's only rock'n'roll but...  

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It's only rock'n'roll but it feels like love.

詳細な感想は近日中に...。

category: 音楽

tag: rocks  tokyo  2012 
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アンディとロックス・トーキョーとプライマル・スクリームとstick boy  

明日(27日)、ROCKS TOKYOに行きます!
ずっと迷ってたんだけど、先週の日曜日に決心して、チケット取った。
今のandymoriは是非見ておきたいし、なぜかPRIMAL SCREAMも出演する
(この組み合わせを目当てに行くひとは、あまりいないんじゃないかと思う)。

人生は短いし、音楽もいつか止まってしまう。だからそれまでに見たいものはすべて見るって決めたんだ!
聴きたいものはすべて聴くんだ!踊れるときに踊っておくんだ! ロックンロール!

…と思って、一昨日発表になったタイムテーブルを見ていたのですが….。

andymori   ベイサイドステージ 17:20~
PRIMAL SCREAM  ウインドステージ 18:10~

…微妙。
時間帯がまるかぶりにならなかったのは不幸中の幸いだけど、andyが終わってからどんなに急いで移動しても、PRIMALのオープニングには間に合わなそうである。
図面上では、2つのステージはさほど離れてなさそうだけど、通路が一方通行になっているので、実際はかなり迂回することになりそうだし。
まぁ、andyを終わりまで見てから、まったり移動しましょうかね…(おい、ロックンロールはどこへいった?)。

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category: 音楽

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たとえ胸の傷が痛んでも  

 東洋文庫ミュージアムの側には、後楽園と並び江戸二大庭園と称される六義園があります。お天気も良かったし、せっかく来たので、寄ってみることにしました。

 六義園は、徳川5代将軍綱吉(「生類憐みの令」のあの人ですね)の側用人・柳沢吉保が設計、指揮して造り上げた庭園。もう少し早ければツツジがきれいだったようなのですが、あいにくと時期は終わってしまっていました。それでも新緑がまぶしく、都会の真ん中とは思えぬ雰囲気です。
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 奥の方は、木々がうっそうと生い茂り、ちょっとした森の様相。
 毎年何人か、入ったまま出てこられなくなる人もいるとかいないとか…(いません!)。
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 まぁ、入ったまま出てこられなくなるというのは冗談にしても、なにしろ約87,000㎡・東京ドーム1.9個分の広さ!どこから入ってきたのかわからなくなった私のことを、誰が責められようか…(と、エラそうに言ってますが、端的に言って迷子になったということです…)。
だんだん暗くなって、不安になってきます....(若干、演出が入っています)。
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ようやく、いくつかある門のうちの一つに辿りつき、外へ出た私が目にした驚愕の光景とは…!

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category: 日常

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パイレーツ・オブ・イースト・エイジア  

 先週の土曜日、駒込の東洋文庫ミュージアムへ「東インド会社とアジアの海賊」展を見に行ってきました。
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 現代の東アジアの象徴として、自転車が停められています。
…というのは嘘。なにもこんなところに停めなくてもいいのにね。

東洋文庫は東洋学の研究図書館として専門家に利用されてきた施設で、昨年秋から一般公開されるようになったばかり。できたてほやほやの美術館です。


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 オーストラリア人ジャーナリスト、G・E・モリソンが収集した、アジアに関する書物・2万4千冊を展示するモリソン書庫(常設展示)。天井まで届く書架!こういう部屋が欲しいっ!!

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 この部屋には、こんなもの(「日本動物誌」)があったりするわけです。手に取って眺めてみたい。

 17世紀~19世紀にかけて東アジアに進出した欧州諸国(主にイギリス・オランダ)と海上での覇権を争った現地の海賊、弱体化し両者の勢力拡大を許すこととなった中国(明~清朝)、そういった情勢が日本に与えた影響などを当時の書物から探るというのがテーマ...なのですが、海賊に絡む展示ばかりという訳でもなく、小難しいこと抜きに、失われてしまった風景や風俗などのエキゾティシズムを堪能できます。
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 中国の製茶工場。イギリスでは、お茶を飲む習慣が根付いてからもしばらく、その製造方法については不明なままで、あの手この手を使って栽培方法や製法を探ろうとしたそうです。この粗筋で、インディ・ジョーンズみたいな映画が作れそう...。

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清朝の兵士。なぜかトラの着ぐるみ着用。
こういう恰好した女の子、ちょっと前にセンター街でよく見かけたよねぇ。

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 ひざまずいて乾隆帝に謁見する英国全権大使マカートニー。ファーストネームは、ポールではなくジョージです…とかそういうことはどうでもよくて、見るからに悪意を持って描かれた乾隆帝の顔に注目。もう少し公平に描いてあげてもいいのではなかろうか。

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 別の画家による乾隆帝の肖像。これはこれで似てなかったらしいですが…。

 こぢんまりとはしていますが、オープンして半年程度ということもあってか、企画者のモチベーションの高さが伝わってくる展覧会でした!


帰りに浅草に寄って、三社祭を見学。
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わんこもお祭りモードです。踏みつぶされないようにねっ!
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category: 日用美術館

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The Oranging Of America または夕暮れ時のアイスクリーム  

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 現在は、ホテル・チェーンとして有名なハワード・ジョンソンズ(日本にはないので、残念ながら、我々にはなじみが薄い)は、少し前まではアメリカ国内に1000軒以上の店舗を有する一大レストランチェーンとして知られていた。そもそものスタートは、同名の創業者が経営する街角の小さなドラッグストア。そこで販売したホームメイドのアイスクリームが評判になると、ジョンソン氏は、海岸沿いに次々とアイスクリーム・スタンドをオープンさせて勢いに乗り、その後はレストランチェーン、モーテルチェーンとビジネスを拡大させていった。成長を支えた鍵は、絶妙の立地と、ジョンソン氏曰く「世界のすべて味がある」というアイスクリーム。車で旅を続けていて、そろそろ休みたいな…と思い始めたところに、HJのシンボルでもあるオレンジ色の屋根が現れる。疲れた体を休めながら、絶品のアイスクリームを味わえるのだから、旅行者には大いに重宝され、親しまれたという訳だ。
 レストランを建設する場所は、ジョンソン氏が自ら足を運んで決めたというからユニークだ。彼は、運転手と女性秘書と3人でアメリカ中を旅し、空腹と疲労を実際に体験した上で、休息にふさわしい場所を見つけ出す。まるで、大地が人を休息させるために作ったポイントを探り当てる第六感が備わっているかのように。特注のリムジンには冷凍庫が搭載されていて、そこにはアイスクリームの試作品が入っている。味見をするのは運転手の役目(ジョンソン氏は、バニラ味しか食べない)。運転手がOKを出さなければ、どんなアイスクリームもメニューには載らない….。
  …と、まことしやかに語ってきたけれど、実はレストランの建設場所をジョンソン氏自ら探す…というくだりからは、Max Appleという作家の"The Oranging Of America"という短編小説の話。実在の人物を題材にするのはまずいんじゃないのかな...とも思うけど、リアル・ハワード・ジョンソンは、相手にしなかったようである(ちなみにAppleには、ディズニーを題材にした短編もある)。

 この小説は、翻訳家・青山南さんがNHK・ラジオ英会話のテキストに連載していたエッセイで紹介していて知った。3人組の愉快な珍道中を描いたロード・ノベルを想像して、「ああ、これは是非読んでみたいっ!」と思ったものの、日本では未訳出。Amazonで検索しても品切れで(今、調べたら、結構出てきますね)、恵比須にあった洋書専門の古書店で見つけたときは小躍りしたものだ(ちなみにこの書店、最近、五反田に移転したようである)。
 
 ところが、実際に読んでみたこの小説は、想像していたのとは違って、ノスタルジックでちょっぴり物悲しいお話だった。
 3人でアメリカ中を巡り、HJハウス(チェーンのレストラン、モーテルを彼らはそう呼んでいる)の次なる建設地を探す…という40年近く続けてきた習慣は、今や曲がり角にさしかかっている。ジョンソン氏は、経営改革に取り組む取締役会に呼び出され、彼の不在中、体に異変を感じた秘書のミリーは、死期が迫りつつあるのを知る。長年ジョンソン氏と旅を続けてきたおかげで、裕福ではあるけれど独身の彼女は、その時に対する備えをしようとするが、それはつまりジョンソン氏との旅が終わることを意味する。
 取締役会となんとか話をつけたジョンソン氏の次の目的地は、フロリダだ。ミリーは、本心では、彼と運転手のオーティスとまた一緒に、新たなHJハウスの建設予定地を探す旅に出たいと思っている。彼女は、かつてジョンソン氏と2人で見た印象的な夕日を思い出す。沈んでしまった後も、暖かさが残るようなオレンジ色。アメリカを旅する者に、そんな温もりを与えるため、HJハウスの屋根はオレンジ色なのだ。物語の最後でジョンソン氏は、アイスクリーム王にふさわしい、ユニークで、しかし奇妙な解決策(妥協策というべきかもしれない)を捻り出し、3人は再び旅に出る…。
 
 人々の休息のための場所を探す人たちが、最も心休まるのが旅の途上だというのは少し皮肉な気もするけれど、いつまでもふらふらしている僕みたいな人間は、そんな彼らに少しだけ共感を覚えたりもする。
 
 そして何より、この小説を読んで以来、僕の頭の中では、夕焼け空とアイスクリームが分かちがたく結びついてしまったのだった!太陽が沈む時間も次第に遅くなってきたし、夕飯前のおやつは控えた方がいいとは思うけれど、今日みたいに鮮やかなオレンジ色に染まった空を眺めながら食べるアイスクリームは、別腹ということにしておきたい。HJは28種類の味を揃えていたらしいけど、夕暮れ時に食べるアイスクリーム、一番美味しいのは、どんな味なんだろう?

category: 本とその周辺

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しびれたぜ!  

街を歩いていて、ふと目に止まったこのチラシ。

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クラシックコンサートの告知とは思えぬセンスに、しびれたぜ!
この衝撃を、東京でもごくごく限られた地域でしか体験できないのはもったいない!と思い、アップしてみました...。
後援に「フィンランド大使館」の文字が見えます。これでOKしたのか、フィンランド大使館。北欧の懐の深さを感じますね...(嘘つけ)。
コンサート、行ってみようかな。




 まぁ、それだけでは、あまりにも...ですので、おまけ。
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 いよいよ明日公開!楽しみだなぁ。

category: 日常

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KEANE/STRANGELAND  

 LADY GAGAのライヴに行って感激して帰ってきた同僚から、ものすごい勢いでGAGAのCDを薦めていただいたので、ここ数日そればかり聴いていました。
ガガ漬け。
…。

 まぁ、GAGAについては、今さら私なんぞが語ることもありませんし、すごく完成度の高いポップアルバムだとは思うのですが、いかんせん濃厚。お茶漬けみたいに「さらさら」とはいかず、ずっと聴いていたら胃にもたれてきた感じがあるので、今は別のものを聴いています。

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 UK出身、ピアノ/ヴォーカル/ドラムからなる変則3人編成バンド(※今作からベースが加わったそうです)KEANEの4年ぶりとなる4作目。痛々しいほどにアッパーに振れた前作(エレポップでしたからねぇ…)から一転、抒情的なメロディと透明感あふれるハイトーンヴォーカル、キラキラ輝くピアノサウンドという、彼ら本来の持ち味を存分に味わえる原点回帰作です。都会へ行っていた娘さんが久々に帰省し、昔のワンピースに着替えて化粧も落としたような印象…というのも変な喩えですが、なんというか、綺麗なんだけど素朴なんですよね。悪く言うと、どこか、あか抜けない(笑)。9年もやってきて、このあか抜けなさは何なんだ!?とも思いますが、洗練されてしまったら、ELTON JOHNみたいになってしまうので、これはこれでいいのだと思います。
 1stアルバムが出た時"THIS IS THE LAST TIME"という曲を弾いてみたくて、電子ピアノを買ってしまい(それまでピアノの経験全くナシ)、そのあと激しく後悔したのですが、同じように瑞々しく美しいこの新作を聴くと、彼らの音楽に突き動かされてそんな衝動的な行動をしてしまった自分を、少しだけ許せそうになります….。


…と、まとめられたら綺麗なのですが、やっぱり許せませんわ。場所塞ぎだしさぁ…。
もう2度と衝動買いはすまい...。

category: 音楽

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handle with care  

 何か月か前になるのだが、電車の中で、アコースティックギターを、ケースに入れず剥き出しで持っている高校生くらいの女の子を見た。座席に座り、ギターのおしりを足の甲に乗せて、丁度顔の向かいに来ているネックのローポジションを、まるで恋人の顔を撫でるみたいに、愛おしそうに触っていた。隣にお母さんと思しき女性も座っていて、「ケースくらい買ってあげなさいよ」と言いたくなったけど、女の子からは「ギターが好きで好きでたまらない!」といったオーラが出ていて、まぁ、これはこれでアリなのかも…と思った。
 その2~3週間後。やはり電車に乗っていると、エレアコを剥き出しで抱えて、高校生くらいの男の子が乗り込んできた(そういう持ち運びかたが流行っているのでしょうか)。その日は雨の日で、彼も傘を持ってはいたけれど、ギターはもちろん濡れてしまっていた。木材で出来ているギターに湿気は大敵。ましてやエレアコでは、電気部品にとっても差しさわりがあるように思う。しかしその男の子は、席に座るなり、ギターを拭くでもなく傍らに放り出し、ダウンジャケットのポケットから取り出したPSPで、一心不乱に遊び始めた…。
 
 パフォーマンスの一環として、ギターに火をつけたり、床にぶつけて叩き壊したり…というのが格好いいと思ったこともあるけれど、基本的に楽器は相棒。大切にしてあげてほしい。好きで好きでたまらなくても、それほどでもなかったとしても...。
 今週、東京は何回か激しい夕立があったのだけど、路上で歌っている人たちや公園で練習している人たち、あの女の子や男の子のギターが、ちゃんと雨をしのげたのならいいな...と思う。

 ちなみに僕は、頭のてっぺんから足の先までずぶ濡れになりました。スーツも靴も見事にやられてしまったのだけど、ギターがダメになることに比べれば...ね(と、自分を慰めながら帰ってきたんですが....)。
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(ロベール・ドアノー 雨の中のチェロ 1957)

category: 日常

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バイオリン・レッスン  

 先日、一箱古本市の会場の一つで開催されていた『みちくさ看板写真展』が面白かった…ということを書きましたが、私にも秘蔵(?)の看板写真があります。それがこちら。
violin lesson
 出勤の途中、裏通りに潜り込んで見つけたもの(ふらふらしてないで、さっさと仕事に行きなさい…という感じですが…)。
 可愛らしい看板なんだけど、子供向けの音楽教室...というわけでもないように思えます。リタイアされた元音楽教師のご婦人が、お嫁入り前の女性を相手に「たしなみ」としてのバイオリンを教えている…みたいな印象(...いつの時代の話だよ)。プロフェッショナルを目指すための高度な技術...ではなく、音楽を通して「品のよさ」のようなものが身に付きそうです(私が行ったほうがいいかもしれない...)。「教室」というより「お稽古」という言葉が相応しいたたずまい。
 実はこの看板、昨年の終わり頃から暫くの間外されていました。この場所を通るたび、「先生、どこかお体の具合でも悪いのでは…?」と心配していたのですが、春の訪れとともに再会!うれしくて思わず撮ってしまった1枚。

category: 日常

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雪と珊瑚と  

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 「珊瑚、21歳。生まれたばかりの赤ちゃん雪を抱え、途方に暮れていたところ、様々な人との出逢いや助けに支えられ、心にも体にもやさしい、惣菜カフェをオープンさせることになる……」(角川書店のサイトより)
 
 たとえばBJORKの音楽は、その圧倒的な「女性」性に、どんなに深く聞きこんでも、男性である僕には理解しきれないんだろうな…という思いを抱かせるのだけれど、作家でいうとこの梨木香歩さんも、そういった「女性」性を感じさせる人。生命に対するスタンスとか、もっと言ってしまうと時間の流れみたいなものが、我々男性とは違うような気がする…というふうに書き始めたんだけど、彼女の小説は決して難解だったり、過剰に情緒的だったりもしないし、逆に、圧倒的に理解できないであろう「女性」性とか「母性」みたいなものの断片が、この人を媒介にすることで、我々男性の懐にもすっと入ってくる…と言った方が近いのかもしれない。
 その梨木さんの手による、「育」と「食」という生命の根源ともいうべきテーマ(というと大げさですが)を扱った小説なのだから、つまらない訳がありません!!
 (以下、少しだけ内容に触れます...)
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category: 本とその周辺

tag: 梨木香歩 
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andymori/光  

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 先月、突如としてハマってしまったandymori、5月2日リリースのニューアルバム。とにかく軽やかなのがいい!薦められて前作『革命』を聴いたときは、初っ端から「うわ、ロック!」と身構えてしまったのだが(ロックが嫌いな訳ではありません。その時は、「ロックじゃなければ何でもいい」という気分だっただけです。『革命』もすぐに好きになったし)、今作は、そんなふうに身構える間もなく、するりと入ってくる。歌詞なんてうろ覚えなうちから、一緒になって歌いたくなる。
 使われている言葉は、いたってシンプル。でも、そんなシンプルな言葉が説得力を持つのは、作者が本当にそう感じているという正直さ…それと、音楽の存在だと思う。その音楽にしたって、メロディやコード進行などに特段捻りがあるわけではないのですが、全編にあふれる「音楽でなければ」「音楽でつながりたい」という意志が、言葉を力づけているように感じます(まんま『愛してやまない音楽を』という曲もありますが、そこまで辿り着く前にわかる)。ロックとして身構えて聴く必要はないのだけど、シンプルな言葉がシンプルな音楽にのることで聴き手の心を揺らすのだから、これは紛れもないロックンロールだよなぁ….。

 少しでも気の利いたことを言いたくて、こんなふうにぐしゃぐしゃと書いてみましたが、そうやってこねくりまわすほどに本質から離れていくようにも思います。聴いて、いっしょに歌って踊れば、それで十分なのかもしれない。まぁ、たいていのレコードはそういうものだと思うけど、特にこのアルバムに関しては…。

category: 音楽

thread: J-POP - janre: 音楽

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ユベール・ロベール/時間の庭@国立西洋美術館  

 昨日は、国立西洋美術館で開催されているユベール・ロベール展を見に行ってきました。本当はおととい、一箱古本市で根津まで歩いたついでに寄るつもりだったのですが、ふらふらしていたせいで、上野に辿りついたときには既に閉館間際で断念...。
 昨日も、ぐずぐずしていたら、家を出た瞬間に大雨になってしまったのですが、意地で行ってまいりました!

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 ユベール・ロベールは、18世紀後半に活躍したフランスの画家で、古代ローマの遺構などをモチーフにした風景画を多く描き、「廃墟のロベール」と呼ばれたそうな。
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このような油彩だけでなく、サンギーヌというチョークで書かれた素描も多く展示されていました。なんとなくマンガ版の『風の谷のナウシカ』を思い出したり…(発想が貧困)。
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面白いと思ったのは、世が世ならば、貴重な歴史的遺産として保護されるのであろう遺跡を、当時の住民が何の迷いもなく倉庫にしたりして、生活の中で利用していること。民衆のたくましさ…というか、再評価が始まる以前の時代の貴重な光景なのでしょう。


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館内のカフェでおやつ。

category: 日用美術館

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sunshine, been keeping me up for days  

昨日は、こんな天気でしたが...cloudy.jpg


今日は見事に晴れ!
久々に富士山も見えました。
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ま、それだけなんですけど...^^;
でも太陽は大事よ。
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category: 日常

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よし!  

 フジロックのアーティスト毎の出演日が発表になってた。
http://www.fujirockfestival.com/artist/
 ローゼス目当てに、なんとか予定をやりくりして1日目だけ見に行くつもりなので、チャットモンチーが同じ日に滑り込んで来てくれたのは、ホントにうれしい!
 そして、なんとBEADY EYEも27日だ。リアムが盛り上げて、ローゼスへ...という流れになったら最高だな。忘れられないいい夏になりそうだ。

category: 音楽

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一箱古本市 2012  

 どしゃ降りの雨でしたが、谷中~根津周辺で開催された一箱古本市へ行ってきました。毎年楽しみにしているので、雨なんかに負けていられない。
horo

 古書ほうろうさんの店頭。いつもはここに各書店の箱が広げられているのですが、この天候なので、店内のスぺースへと移動になっていました。
 その他、いくつか会場の変更もありましたが、中止せずに決行した英断に拍手。

 9か所の会場を回る途中、道に迷ったりもしつつ…
michi
 ここはどこだ...。



chanoma
 個人的には、この会場でやっていた「みちくさ看板写真展」(街角にあるお店の看板ばかり集めた写真展)が面白かった!一箱古本市は今日まで(だけ)ですが、この展覧会は5月6日(日)まで開かれているそうです。
 いただいたフライヤーを載せてみます。しかし、いろいろなことを考える人がいるなぁ...。
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谷中方面から歩いた私は、根津教会でゴール。
church
 

 スタンプラリーも完走しました。
 この台紙は、後日、関連各店での割引券として使えるとのこと。ラッキー!
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 悪天候にも負けず、楽しいイベントを決行してくださった主催者・店主のみなさん、ありがとうございました。
 また来年も遊びに行きます!

本日の収穫
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category: 日常

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ふくろうず/ループする  

 loop
 最近は比較的時間があるので、ずっと気にはなっていたけれど、忙しさを理由に手を出せずにいたものを聴いたり読んだりしています。2ndアルバムから入ったので未聴のままだった、この「ふくろうず」の1stもそんな1枚。
 これは危険なアルバムだなぁ…。聴き手の心をこじ開けて、ぐいぐい入ってくる。暴走する自意識…というか、暴走していることを自覚して、それでもブレーキ踏まずに突っ込んでくるのがすごい。たぶん舞台の上の役者と同じで、作り手側は巧みに計算してやっていると思うのだが、メインターゲットである(?)10代後半から20代の女の子たちの中には、これを聴いて道を誤ってしまう子もいそう…(実人生でこのテンションで突っ走ったら、本人も周りもすごく疲弊すると思います)。
 まぁ、でも、そうやって人生振り回されちゃったりするのも、ポップ・ミュージックを聴く醍醐味だという気もする(しかも、全てのポップ・ミュージックがそれだけの強度を持っている訳ではない)。
 夏の夜空を見上げながら何の屈託もなくこの音楽に酔える女の子(男の子でもいいけど)は、きっと正しい時に正しいものと出会えた人たちで、それは、皮肉でもなんでもなく、本当に幸運なことだと思う。

category: 音楽

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