Blog Nowhere

いつか、どこでもない場所で

さらば青春の光 (Quadrophenia)  

駅前のラーメン屋で時々顔を合わせるヨコヤマさんは、信用金庫に勤める前は、ロックバンドでギターを弾いていたのだという。

「周りは、皮ジャンで決めたパンクスばかりだったんですけどね。私は、ポール・ウェラーが憧れでした」
そう語るヨコヤマさんは、この季節になると、背広にモッズ・パーカを羽織って現れる。

「スタカンも好きだったので、長らくステンカラ―コートを愛用していたんですが、『さらば青春の光』のフィル・ダニエルズが忘れられなくてね。『セカオワ』とかいうバンドが好きな長女とお揃いなんですよ。パートさんからは、『踊る大捜査線』なんて言われたりするんですが」
そんなふうにはにかんで見せるヨコヤマさんではあるけれど、バーコードの頭に吹き出る汗を拭き拭き、担担麺・半ライスセット(680円)をかきこむ姿は、どう贔屓目に見ても、織田裕二というより副署長役の小太りの俳優だ。

「スクーターは嫌いじゃないですね。チョッパー・ハンドルのハーレーよりも、私には合っているような気がします。このままスピード上げたら、遥か遠くまで行けるんじゃないか...なんて思ったりね。仕事も、家族も、縛るものなんて何にもないところまで」

会計を済ませたヨコヤマさんは、パーカのフィッシュ・テールをさっそうとなびかせながら走り去る。
向かう先は、午後イチに約束している訪問先なんかじゃなく、たぶんドーバーの海岸、ホワイトクリフだ。


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夏の真ん中に錨をおろす  



ぼくたちは夏の真ん中に錨をおろすことにした。
2学期なんて、はるか水平線の彼方だ。




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(Take Me to My Grandma's House) Country Paths  



砂ぼこりをけたててバスは行ってしまい、あとにはセミの声とぼくだけがのこされる。
背中にはリュックサック。
右手には虫とりあみ。
おばあちゃんちまではあと少し。
お宮のわきの小さな道を、ゆうじゃ気どりでぼくは歩きだす。
氷だけになった水とうが、カラカラと音を立てる。




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21世紀少年たちの夏 (Everybody says it's just like rock'n'roll)  

21st century boys of summerst

何もこんな場所で飛び込んで遊ばなくても...。
いつの世も、男の子ってのは馬鹿なのだなぁ…。
小生も、身に覚えがないこともないですが… (^^;



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Last Train Home  

last trainst

「これが、ぼくにとっては、この世で一ばん美しくって、一ばん悲しい景色です」
(サン=テグジュペリ 「星の王子さま」 内藤 濯 訳)




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